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PSMA-PET/CT検査
転移性去勢抵抗性前立腺がんとPSMA-PET/CT検査
2025年11月より、転移性去勢抵抗性前立腺がん患者に対するPSMA標的療法 (プルヴィクト) の適応判定のためのPSMA-PET/CT検査は保険適用となりました。
PSMAとは
PSMA(前立腺特異的膜抗原)は、前立腺がんの細胞表面に多く存在するタンパク質です。前立腺がんの表面にPSMAが発現している状態のことをPSMA陽性といいます。
去勢抵抗性前立腺がんとは
前立腺がんは、アンドロゲンという男性ホルモンを利用して増えるがんであり、男性ホルモンを抑制するホルモン療法(内分泌療法)が有効です。しかし、ホルモン療法によって、アンドロゲンが体内にほとんど存在しない状態(去勢状態)であるにもかかわらず、がんが再び増殖・進行してしまうことがあります。このような前立腺がんのことを「去勢抵抗性前立腺がん」といい、遠隔転移の有無により非転移性去勢抵抗性前立腺がんと、転移性去勢抵抗性前立腺がんに分類されます。
ノバルティス社HP「プルヴィクト®静注による治療を受ける患者さんとご家族の方へ」より抜粋
PSMA-PET/CT検査とは
PSMA陽性の転移性去勢抵抗性前立腺がんに対する治療薬として、177Lu-PSMA-617(プルヴィクト)があります。プルヴィクトはPSMAに結合し、放射線によってがん細胞を攻撃する薬です。そのため、PSMAが発現していない前立腺がんには効果が期待できません。PSMA-PET/CT検査は、プルヴィクト治療の適応があるかを確認するための検査です。検査では、「ガリウム(68Ga)ゴゼトチド」というPSMAに結合する放射性医薬品を使用します。この薬剤が集積した部位をPET/CTで撮影することで、PSMA陽性の病変を評価します。
プルヴィクト治療については、当院ホームページPSMA陽性の転移性去勢抵抗性前立腺がんに対する177Lu-PSMA-617放射性リガンド療法をご参照ください。
ノバルティス社HP「プルヴィクト®静注による治療を受ける患者さんとご家族の方へ」より抜粋
検査の基本的な流れ
他のPET検査と違い、検査前の絶食等は必要ありません。
- 注射 放射性医薬品を静脈注射します。
- 安静 注射後は60分程度、安静にしていただきます。
- 排尿 撮影の前に膀胱に集積した薬剤の影響を減らすため、排尿いただきます。
- 撮影 PET装置のベッドに横になっていただきます。30分程度かかります。
何かわからないことがあれば、遠慮なくお問い合わせください。
副作用
PSMA-PET/CT検査では、稀に以下の副作用が現れることがあります。
- 疲労:体がだるい、疲れた感じがする
- 悪心、嘔吐:吐き気、胃がむかむかする、胸焼け
- 下痢・便秘:腹痛、水のような便や泥状のゆるい便が出る
- 口内乾燥:口が乾く、舌や口内の痛み
- 注射部位反応:注射部位の腫れ、痛み
- 悪寒:体が震えるようなさむけを感じる
検査関連サイト
詳しく知りたい方は、以下の参考資料をご覧ください。
PSMA-PET検査について/ノバルティスファーマ株式会社HP