一般検査室

一般検査室で実施している検査

一般検査室では尿、糞便、髄液、体腔穿刺液などの、血液以外の検査材料を対象にした検査を実施しています。

検査項目

• 尿定性検査
• 尿沈渣検査
• 便潜血検査
• 寄生虫検査
• 髄液検査
• 穿刺液検査

尿定性検査

尿定性検査は健康診断やスクリーニングテストとしてだけではなく、腎・尿路系疾患はもちろんのこと、肝臓、心臓、内分泌系といった全身の諸器官の病態把握に重要な診断価値を持ちます。当院では、全自動尿定性分析装置を用いて、尿蛋白、潜血、ブドウ糖、白血球反応、ウロビリノーゲン、ビリルビン、亜硝酸塩、比重、pH、ケトン体を測定しています。

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  全自動尿分析装置US-3500
  全自動尿中有形成分分析装置 UF-5000

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  尿定性試験紙法

尿沈渣検査

尿沈渣は尿中に含まれる赤血球、白血球、上皮細胞、円柱、結晶といった有形成分を形態学的に分析し、出血・炎症部位の推定、感染症、腎疾患や糖尿病の病態把握に役立てます。当院では、従来の顕微鏡検査と併せて、全自動尿中有形成分分析装置を利用し迅速かつ正確な検査データを提供しています。また、尿路系の悪性腫瘍における異型細胞の検出に力を入れています。

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  ファブリー病で認められたマルベリー小体

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  尿路上皮癌を疑う異型細胞

便潜血検査

便潜血検査は大腸癌の早期発見に重要な検査です。ヒトヘモグロビンに対して特異的な抗体を用いた免疫学的方法によって検査しています。食事の内容に影響されず下部消化管出血を敏感に捉えるといったメリットがあります。

寄生虫検査

寄生虫検査は人体に病害を与える寄生虫、原虫を対象とした検査です。我が国では、寄生虫感染は公衆衛生の改善によって減少していると言われますが、食文化の多様化、生活様式の変化、渡航者の増加等によって依然として問題となっています。 当院は国際感染症センターが設置されており、国際的感染症において重要な役割を担っています。臨床との連携でこれまでにも数多くの寄生虫、原虫の検出を手がけており、検査室として力を入れている部分のひとつでもあります。

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  赤痢アメーバのシスト

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  イソスポーラのオーシスト

髄液検査

髄液検査は脳室、くも膜下腔、脊髄を満たす髄液を対象にして行います。髄液中の細胞数算定は、脳脊髄の状態をよく反映し、特に細菌性髄膜炎、ウイルス性髄膜炎の鑑別、治療効果の判定に重要な検査です。

穿刺液検査

穿刺液検査は腹水や胸水等の体腔に貯留する液の成分を検査し、滲出液と濾出液の鑑別を行います。炎症だけでなく胃癌、卵巣癌などの転移、癌性腹膜炎、癌性胸膜炎の診断に重要な検査です。