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補高調整靴セットの紹介
更新日:JIHS靴専門外来 2025年8月
開発の経緯
靴の補高は,変形性関節症や関節拘縮などによって生じた脚長差を補正するために用いられます.
靴の補高をする時には,両面テープやガムテープを使って,EVA などの素材を靴底に貼付して評価をするのが一般的です.もっと簡便に高さの微調整ができないかと考え,補高調整靴セットを開発しました.
補高調整靴セットの概要
脚長差,関節拘縮などで靴底の補正が必要な時に,快適な立位や歩行ができるような靴底の調整を,素早く行うことができます.
面ファスナーで付け替えが可能な靴底を任意の枚数で貼り合わせ,最適な靴底の高さを探します.

左:補高調整靴セット1式 右:靴底の種類 足底全体,前足部のみ,踵部のみがあります.

補高調整靴セットのベースとなる靴
市販の運動靴の靴を平らに削り,面ファスナーを全面に貼付することで,靴底高さの調整が可能です.
補高調整靴セットの管理
現在,補高調整靴セットは,23 cm ~ 28 cm のサイズを 1cm 刻みで,6足を準備しています.
各サイズの補高調整靴セット1式をケースに入れて保管し,必要な時に迅速な対応ができるようにしています.

補高調整靴セットの保管 と 収納状況
ケースに補高調整靴セット1式を 靴本体,調整用の靴底すべてを入れて管理しています. まとめて収納しています.

ケースごとにサイズ分けされた補高調整靴セットを,材料庫の棚で管理しています.各サイズで色分けテープを貼り,混ざらないよう工夫しています.
補高調整靴セットの利便性
補高は左右の下肢長を揃える目的で実施しますが,踵だけの補高と前足部と後足部の両方の補高では, 立ちやすさや歩きやすさが変わります.補高調整靴セットで最適高さを容易に見つけることができます.また,作業時間の短縮,補高が高くなった時の安全の確保など,臨床での利用価値を実感しています.

左:踵部のみでの補高 右:足底全体での補高
実例紹介1
脚長差を補正するために右の補高を検討しました.補高調整靴セットを用いて安定した立位を保てる最適な高さを探し,靴の補高の処方となりました.

左:完成した補高靴 右:補高靴を履いた様子
実例紹介2
左足関節に内反尖足位の拘縮があり,踵部に補高した左短下肢装具を製作しました.患側の補高で生じた脚長差補正のため,健側の補高を補高調整靴セットを用いて検討しました.

左足関節の内反尖足位拘縮

左:仮合わせの状況 短下肢装具の踵部に補高をして立位バランスを調整しました.
右:健側の補高 患側の補高に合わせて健側に補高調整靴セットを使って補高を施します.