メニューにジャンプコンテンツにジャンプ

トップページ > 診療科・部門 > 部門 > 放射線診療部門 > 国際協力 > 2025年度JIHSグローバルヘルス・フィールドトレーニング

2025年度JIHSグローバルヘルス・フィールドトレーニング

事業概要

 JIHS国際医療協⼒局主催のグローバルヘルス・フィールドトレーニングは、ベトナムの保健医療事情を把握し、現地関係者とに、現地の課題を解決するためのプロジェクトを実際に考案することを⽬標とした実践的な研修です。この研修では、まず専⾨家による問題解決⽅法に関連した⼿法を学ぶProject Cycle Management (PCM)の演習を⾏い、その理論、⽅法を学びます。その後、ベトナムに渡航し、現地の医療機関の状況を把握し、さらには⽇本サイドだけではなく、ベトナムの医療機関の現地関係者と共にProject Design Matrix(PDM)に基づいた、プロジェクトを作成する演習を⾏います。また、作成したプロジェクトは、現地関係者の前でプレゼンテーションを⾏い、フィードバックを得るこで、よりよいプロジェクトに仕上げる内容になっています。現地の視察のみではなく、現地関係者と共に課題解決のプロジェクトを⽴案する⾮常に実践的な研修です。国際的な活動フィールドをもつJIHS のネットワークを⼗分に活かした構成になっています。 

研修日程

2025年8月1日~9月12日:オンデマンド講義 
                       9月13日:プロジェクト計画立案演習(JIHS国際医療協力局) 
             9月14日~21日:フィールドトレーニング(ハノイ・ホアビン)



内容

 研修内容は講義、プロジェクト計画立案演習、フィールドトレーニング3本柱で構成されていま。オンデマンド講義では国際保健医療協力に必要な基礎的な知識PCM手法の基礎を学び、計画立案演習では現地を想定した模擬ストーリーから問題を読み取り、PCM手法を実践しました。フィールドトレーニングではバックマイ病院、ホアビン総合病院、ダバック地域医療センター、トゥーリーコミューンヘルスステーション等を訪問させていただきました(Fig.1 ベトナムの医療提供体制と訪問先病院その中のホアビン総合病院で現地関係者の皆様と共に問題解決のプロジェクト立案実習を行いました。今回のテーマは「医療機器管理」「電子カルテ導入(医療安全を含む)」「薬剤適正使用・臨床薬剤師について」の3つで私は医療機器管理グループの配属となりました。日本とベトナムの多職種の方々と協力してお互いの意見を取り入れながらPCM手法を用いてプロジェクト立案を行っていきました。両国の異なる医療制度や保険制度、文化や風習の違いから意見の取りまとめや理解に時間を要しましたが、プレゼンテーションで現地関係者に受け入れていただいたときは非常にやりがいを感じました。 

12.png


 今回の研修を通し、国際保健医療協力に必要な基礎的な知識およびプロジェクト立案方法を習得し、実際に現地に赴くことで現場の状況を肌で感じることができ、今後国際保健医療協力活動に尽力するにあたって、どのようなスキルが必要かを実感することができました。本研修は私にとって日常業務とは離れたものでしたが、医療従事者として大きく成長させてくれる大変貴重な経験となりました。研修参加にあたり、機会を与えていただきました放射線診療部門のスタッフの皆様ならびに国際医療協力局スタッフの皆様に深くお礼申し上げます。                                                              吉盛
34.png